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会長あいさつ

 司法書士の歴史を考えると、江戸時代、奉行所に提出する訴状等の作成、訴訟の補佐等をする幕府公認の公事宿における公事師(くじし)まで遡ることができます。その後、明治時代に入ると近代的な裁判制度を新設する必要があり、明治政府は、明治5年8月3日太政官布告無号達として“司法職務定制”を布告しました。そこには裁判所を設置するとともに、司法制度を支える職能として、「証書人・代書人・代言人」の職制も併せて定められました。特に代書人・代言人は市民の裁判を受ける権利の円滑な行使に不可欠な存在として位置付けられました。証書人は現在の公証人、代書人は現在の司法書士、代言人は現在の弁護士に当たります。

 令和4年は、その制度化された代書人の誕生からちょうど150年の節目の年に当たります。これだけの長きにわたり一職能として活動することができたのは、ひとえに市民の皆様のご理解・ご支援のおかげであると、あらためて感謝する次第です。そして、先人が営々と築き上げてきたこの歴史を大切にしつつ、市民に愛される司法書士制度を未来に引き継いでいくことが、われわれに課された使命であると、この150周年に際して強く感じるところです。

 また、今期の大阪司法書士会における執行部の構成員を見てみると、理事32名のうち女性会員が8名就任し過去最多員数となりました。政府が提唱する男女共同参画社会の実現に沿うように、今後も、男性会員と女性会員が協働してあらゆる分野において多種多様な会務を企画・立案し、市民の皆様にお役に立つよう行動していきます。

 大阪司法書士会では、市民の皆様の登記・司法手続へのアプローチをより充実させるために、さまざまな相談会を開催・設置し、気軽にご相談いただける体制を整えています。市民の皆様にとって、さらに身近な暮らしの法律家として司法書士をご利用いただけるように、そして、より愛される司法書士を目指して大阪司法書士会は、ひきつづき努力をして参ります。

2021年(令和3年)5月22日
大阪司法書士会会長 香山 恭慶